組合長の挨拶
TOKYO X (トウキョウエックス) みなさんこの言葉をご存知でしょうか?
TOKYO X の物語は、1988年旧東京都畜産試験場(現在の青梅畜産センター)の研究者が姉妹都市である北京市との友好都市技術交流で「北京黒豚」に出会ったところから始まります。現地で食べた北京黒豚のおいしさに感動し、「どうにかしてこの豚を日本に持ち帰り本当に美味しい豚肉の改良に生かしたい」という研究者の熱意により、7年の歳月と他の品種との交雑により「おいしさを求めた改良」が進み、「TOKYO X」として新たな系統が誕生しました。
TOKYO X は「単に美味しい豚肉」ではなく、従来の畜産のように経済効率や生産性を追い求めた飼いかたではなく、動物のことを第一に考えるとともに安全性や安心感をお届けできるように、農家が大切に育てている豚です。
トウキョウX を出荷するまでには、「TOKYO X 基本ルール」で飼育方法や餌が決められている上、すべての豚に耳標をつけるなど、手間がかかることも多くありますが、安全でおいしいTOKYO X を消費者のみなさまに届けるために、青梅畜産センター、農家等が協力して、精一杯やっています。
まだまだ生産量が少なく、みなさまのお手元まで十分にお届けすることが出来ていませんが、関係者一同、TOKYO X を通じて東京から新しい畜産の形を発信することにより家畜と人間が楽しく、より豊かに生きていくことができる社会の実現を目指していきます。
トウキョウX の都外生産について
TOKYO X の需要に応えるためにトウキョウX の生産体制に賛同いただける都外農家にも生産をお願いしています。 生産の元となる親豚は青梅畜産センターで配付し、生産された肉豚は主に東京で流通されています。
現在、宮城県、茨城県、群馬県、山梨県で生産されています。生産地が都外というだけで、トウキョウX の飼育方法・飼料・トレサビリティーなどすべて都内農家と同じ体制で飼養しています。
組合実績・沿革
- 平成8年
- SaBAQ活性化協議会の設立・開催
- 平成8年11月20日
- 東京都養豚協議会の一組織として東京都高品質系統豚生産出荷組合を設立(組合員18名)
- 平成9年7月17日
- 合成系統豚「トウキョウ X」が日本種豚登録協議会で認定
- 平成9年10月
- 系統豚「トウキョウ X」の流通名称が「TOKYO X」に決定
- 平成9年10月9日
- 「TOKYO X」初出荷
- 平成9年10月14日
- 店頭販売開始
- 平成10年7月
- 都外生産者とのTOKYO X の共同生産出荷開始
- 平成11年10月21日
- 「TOKYO X-Association」設立(設立同意者36名)
- 平成13年7月18日
- 都内生産者と都外生産者からなる「TOKYO X 連絡会議」設立(構成会議員22名)
- 平成14年9月4日
- TOKYO X 耳標装着要領制定
- 平成17年4月1日
- 「TOKYO X 生産組合」として養豚協議会より独立(組合員13名)
- 平成17年6月17日
- 「TOKYO X(図形)」商標登録承認
- 平成30年
- 年間出荷頭数1万頭達成